みなさんこんにちは!
インドは今週より5月31日までのロックダウン延長戦、ロックダウン4.0が始まりました…
3月25日からロックダウンして本日で早58日目…
(デリーはその2日前からロックダウンしているので60日目です)
もうわけわかんないから数えないようにしてます…。笑
インドの今現在の感染者は11万2470名。(5月21日12:10段階)
インドは先週16日に中国の感染者数を抜きアジアで一番感染者が多い国になってしまいました。
正直、感染者が500名だったころから世界で一番厳しいといわれるロックダウンをしてきたのになぜ…という気持ちが大きいです。
今回はそんなロックダウン4.0が一体どんな方針によるものなのか、実際の街の様子、私の想いや考え等をまとめたいと思います。
Contents
ロックダウン延長前夜、中央政府からの方針が発表される
5月17日(日)の夜に中央政府より正式にロックダウンを5月31日まで延長すること、及び延長第4弾のガイドラインが発表されました。
Ministry of Home Affairs (MHA) issues guidelines on measures to be taken by Ministries/Departments of Government of India, State Governments/UT Governments & State/UT authorities for containment of COVID19. #LockDown4 will remain in effect till 31st May 2020. pic.twitter.com/10WnwnWfte
— ANI (@ANI) May 17, 2020
色々書いてありましたが、要点としては以下の通り。
・5月31日までロックダウンは全土で延長される
・国内線&国際線も引き続き停止
・学校、ショッピングモール、映画館、ジム、バーなどは引き続き閉鎖
・レストランはデリバリーのみ稼働OK
・メトロも引き続き閉鎖
・州間移動は相互の州の合意があれば可能
え!州間移動いけんの!?
と思いましたが、あくまで州同士の合意があった場合とのこと。
その他の内容に関しても、今回の中央政府からの発表はそれぞれの州政府であとは決めてね、じゃ!!
ってかんじで、正直行動の指針になるようなものはなかったなって思いました。
翌日5月18日の夕方にデリー州が方針を発表
中央政府の発表により、5月18日からロックダウン4.0がスタート!
しかし、州の方針が発表されないので何が変わるのかよくわからず…
やっと夕方にKejriwalデリー首都圏首相から正式なガイドラインが発表されました!
デリー州で新たに許可された、私たちに関連ありそうな注目点は以下の通り。
・オートリキシャ、サイクルリキシャの稼働OK。ただし乗客は1名まで。
・タクシーサービスも再開可。ただし乗客は2名まで。
・運転手は責任をもって乗客の降車後に毎回座席の消毒を行う。
・Uber-Poolなどのカーシェアリングは禁止
・バスの稼働可。ただし乗客は20名まで。
・個人の車・バイクでの移動は許可。ただし車は乗客2名まで、バイクは後ろに人を乗せてはいけない。
・運輸業者は州間移動可能。(その他の人の州間移動については言及なし)
・政府&民間のオフィスは再開可能。従業員の人数制限なし。
・マーケットにある店舗は日替わりで開けてよい。(奇数日・偶数日で分けられる)
・Essential Serviceの店は毎日開けてよい。
・すべての工場も再開が許可される。ただし稼働時間は州による規定あり。
・建設工事も再開可能。ただし工夫はデリー在住者に限る。(別の州からは連れてこられない)
私の正直な感想としては、
「結構な緩和するなぁ・・・大丈夫なのか…」
でした。
なぜならデリーは今現在4番目に感染者の多い州で、毎日500人単位で感染者の増加が止まらないからです。
また、このガイドラインが発表された日、買い出しに出た後にこんなツイートをしました。
誤解しないでほしいのは私は自粛できないインド人を責めているわけではありません。
インドというまだまだこれから発展していく国において、上からの規制や厳格な方針なしに、個人個人でこの感染症に気を付けていきましょうねー。というのは正直無理難題だと思います。
日本などの先進国と違って個々の公衆衛生に対する意識や教養はインドはやはり低いのです。
だからこそ様々な感染症がインドではいまだ沢山蔓延しています。
コロナに関していえば、マスク着用が義務と言われてもなぜマスクを着用しなければいけないのか、ソーシャルディスタンスが大事だと言われてもなぜ距離を取ることが必要なのか、鼻や口を触った手でみんなが触るところを触ってはいけないのはなぜなのか。
この問いに明確に答えられるインド人は、正直全体から見るとごく少数だと思います。
それはもう仕方のないことなんです。
今からみんながそういった教養を身に着けて、さらにはそこからマナーやルールを身に着けて発展していく国なんですもの。
では、かといって、このまま世界一厳しいロックダウンを継続していくべきだったと思うか?と問われると、経済困難で明日にも死んでしまう人を多数抱えるのも事実で、既に2か月の大損害をこれ以上続けていくことはできないというのもうなずけます。
インドは13億人もの人口を抱える国で、その人口のほとんどがまだ貧困層です。
ニュースで毎日のように目にする、都市に出稼ぎに来ていたインド人が職を失い、故郷に帰るため電車やバスに群がりすし詰めで移動していることも大きな問題です。
この国には、この感染症に戦うには、不利な問題が沢山ありすぎたのかもしれない。
13億人をマネージしていくのはかなりの難題だったのかもしれない。
このガイドラインが発表された日はそんなどうしようもない絶望感とやるせない気持ちになり、結構落ち込みました。
ロックダウン4.0は各州によって大きく方針が違う
前項でもお話した通り、今回のロックダウン4.0は各州政府にその方針がゆだねられた形となり、各州によってガイドラインが大きく違うことも注目です。
例えばNDTVのこの報道でも伝えているように、インドで初めての感染者が出たものの、その後の感染者数の増加を抑えられているケーララ州の方針、感染者数はデリーやマハラシュトラ州などに比べて少ないカルナータカ州の方針はそれぞれデリー州の方針と大きく違います。
What's allowed, what's not: NDTV reports on #Lockdown4 relaxations across the country. #COVID19Pandemic pic.twitter.com/O1jGDDd04o
— NDTV (@ndtv) May 18, 2020
カルナータカ州のガイドライン要点
・その他の州からカルナータカ州への移動は可能だが2週間の待機期間を要する。
・州内の公共交通機関の再開
・ショッピングモール、映画館以外のお店の再開が可能
・ヘアサロンも再開可能
・公園もOpenする
・日曜はEssential Service以外のお店は閉めなければならない
etc.
ケーララ州のガイドライン要点
・地区内の公共交通機関は50%の乗車率で再開
・バスの料金はオペレーターが被る損失を考慮して50%引き上げられる
・ショッピングコンプレックスにあるお店は日替わりで半分ずつ営業できる
・サロンやビューティパーラーはエアコンなしでの営業が可能
・オンラインでの酒類の販売整備が整った段階でアルコールの販売を再開予定
etc.
デリーの実際の街の様子
さて、デリー州のガイドラインが発表された後の実際の街の様子はどんな感じなのか。
実は昨日歩いて日本食材屋さんまで9キロの道を往復してきました。
その時に見た街の様子をご紹介します。
方針通りバスやオートリキシャが走っていました。
バスは結構乗車している人もいました。
歩いていると空のオートに「乗らない?」と声を掛けられることしばしば。
車や人の出は通常時の8割くらいでした。
もはやロックダウンではないのでは…と思ってしまいました。
数人でだべっている人もちらほら。
雑貨屋、文房具屋、あとクリーニング店やアイロン屋さんなんかも稼働していました。
これは結構ありがたいかもしれない。
スタバもテイクアウトとデリバリーのみでオープンしてて嬉しかった!
あと問題の酒屋はながーい列は見かけたものの、実際に開いている現場は見られなかったです。でも警察が並ばせていたりする場所もあったので、多分時間限定で開いているのかも…。
お酒は飲みたいけれど、炎天下の中長ーく並ぶのは嫌なので、落ち着いてからでいいや・・・。
まとめ…
・今回のロックダウンは州政府により方針が異なる。
・緩和により街は緩んでしまっている状況。
ちなみに国内線は5月31日まで停止というお達しでしたが、新たな情報も入ってきています。
インド国内線25日から再開の件、DGCA関連がツイートしてるので方針としてはそうなるようだけど、じゃ自分のとこから問題なく乗れるかっていうとそれはまた別問題だろうな。みっちり詰め込みはしないだろうし、拒否る都市もなくはなさそう。 https://t.co/36hem6oU4c
— mamidelhi (@mamidelhi) May 20, 2020
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